認知症の非薬物療法その1-生活リハビリ!part2-

生活リハビリpart2

本日はデイサービス自遊人、デイサービス自遊人池上で行っている生活リハビリ第2弾です。

人にはそれぞれ、「ものがたり」があります。過去~現在のものがたり、そして現在~未来のものがたりです。過去のものがたりを基に、本人の望む未来のものがたりを、本人を中心に考えていく必要があります。

その中で、特に女性の利用者さんに多いのは、前回の「料理」とともに「掃除」ができるようになりたい、という希望です。再び自宅の掃除をすることができる、という未来のものがたりの実現のため、生活リハビリを行っていきます。

掃除

掃除に必要なことは両手両足の筋力、手の運動、足の運動、ある程度の体力になります。

もちろん、一人一人の体力はADLを考えて、行う必要があります。

歩行可能な人は、立って法規で掃除をしてもらいます。デイサービス自遊人、デイサービス自遊人池上は古民家ですので、利用者さんが昔住んでいた家と似ています。そのため、「住み慣れた家での掃除」の感覚を取り戻すことにもつながります!これは、回想法ですよね。

また、古民家の掃除は利用者さんの方が職員より上手なことが多いのです!私たち職員は生活リハビリを行うというより、掃除の仕方を教えてもらっている感じになります(笑)。この、「教えてもらう」という態度が実は重要なのです。利用者さんにとっては、「役割」ができることになりますから、デイサービスの利用拒否がほとんどなくなるのです。「拒否」と私たちは言ってしまいますが、行きたくもない場所に行かないことは自然なことです。

そして、車いすの方には車いすで移動しながら、掃除機をかけてもらいます。片麻痺があっても、動かせるほうの手で掃除をしてもらい、少し移動してまた掃除してもらう。この動きが筋力保持や拘縮の予防につながっています!

利用者さんの状況を考えながら、できる範囲で少しずつADLをあげていき、できることを増やしていく。それが、真の「自立支援」であると私たちは考えています。

最後に

生活リハビリpart2、掃除も、筋力の保持や拘縮の予防だけではなく、回想法にもつながっています。また、料理と同じですが、「役割がある」こと自体が大切となります。社会とかかわりを持つ、何らかの役割を持つことは、認知症の予防効果があることがわかっています。また、進行の抑制にもつながります。

私たちが大切にしていることは、ただ「料理をする」「掃除をする」を目的とせず、「認知症の進行の抑制や認知症の予防」を目的とし、その中で一人一人の利用者さんのものがたりを大切にして、生活リハビリを行うことです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です